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41話 魔力制御への挑戦と、突然の判定石の破裂

Penulis: みみっく
last update Terakhir Diperbarui: 2025-11-01 06:00:15

「え!? やったー!! わたしすごいって、そらくんっ!」

 エルは満面の笑みを浮かべ、そらに飛びつくような勢いで喜びを分かち合った。その興奮は、周りの空気まで明るくした。

 次にブロッサムが凛とした表情で前に出る。

「じゃあ、次はわたしの番ですわね」

 彼女が魔力判定石に手を置くと、光の強さはエルと比べて少し控えめだったが、その光は揺らぐことなく安定していた。力の制御がしっかりしていることを示唆している。

「Dランク相当です。あなたも素晴らしいですよ」

 受付嬢は柔らかな笑顔で評価を告げた。Dランクも、この若さでは将来性のある結果だった。

「……ありがとうございます」

 ブロッサムはわずかに口角を上げて、控えめに礼を言った。その瞳には、自分の実力を認められたことへの密かな満足感が浮かんでいた。

 ステフが少し緊張した面持ちで、小さく手を挙げた。

「次は、わたし……?」

 そらが優しく促す。

「うん、お願い」

「分かりました」

 ステフが意を決したように石に手を当てると、光は少し弱めに反応した。その光は、前の二人と比べると控えめな輝きだった。

「Eランク相当です。これは通常の結果ですので、どうかガッカリしないでくださいね。ここからが大事ですから!」

 受付嬢は、ステフの不安を察したのだろう、励ますような口調で伝えた。Eランクは、平均的な魔術士の初期値としては珍しくない。

「……あ、はい。大丈夫です」

 ステフは、わずかに安堵の息を吐きながら、少しだけ力なく返事をした。

 次は……俺かぁ。

「次はボクです」

 そらは平静を装って前に出たが、内心では激しく鼓動が鳴っていた。

 彼は全神経を集中させ、念じる。抑えて、抑えて……できるだけ小さく、できるだけ弱く。そっと手をかざし、微量の魔力を注いだ。指先から、ほんの僅かな魔力の流れを感じた。

 ――ッパーン!!!

 次の瞬間、突然の破裂音がギルド全体に響き渡った。目の前にあった魔力判定石が、凄まじい勢いで爆発した。破片が飛び散り、カウンターの床に散乱する。受付嬢は驚愕で口を塞ぎ、目を丸くしている。

 ……え!? な、何!? なんで!?!?

 そらの頭の中は、真っ白になっていた。完璧に制御したはずの魔力が、なぜこんなとんでもない結果を招いたのか、理解できなかった。

 受付の女性が、突然の爆発に驚愕で固まっていた状態から、慌てて立ち上がる。その顔は蒼白だった。

「す、すみません!! おケガは!? すぐに替えを持ってきます!」

 女性はすぐさま奥へ走っていき、新しい測定器を震える手で持って戻ってきた。

「再測定をお願いします」

 そらの額には、冷や汗が滲む。彼は意を決して、再び魔力制御に挑む。抑えて……抑えて……頼む、割れないでくれ。できるだけ、できるだけ弱く……と必死に念じて、魔力判定石にそっと手をかざした。

 ――ッパーン!!!

 二度目の甲高い破裂音がギルド内に響き渡り、新しい判定石も無残にも砕け散った。

 ……またか。

 そらは、絶望的な気分に襲われた。周囲のハンターたちが、完全に沈黙してこちらを見つめているのを感じた。

「すみませんっ!! 今度は大きい魔力判定石を持ってきますので、少々お待ちください!」

 受付の女性は、ほとんど悲鳴に近い声を上げて、再び奥へ走り去った。その女性の代わりに、今度は職員が二人がかりで、先ほどよりも少し大きめの魔力判定石を慎重に運んできた……が、その直後。

「おいおい、魔力判定石が“亀裂”や“割れた”んじゃないだろ。“破裂”したんだろ? だったらそれじゃダメだ。もっと大きいの持ってこい!」

 声をかけてきたのは、どこか偉そうな雰囲気を纏ったギルド職員の男だった。彼の眼差しは、そらの異常な魔力に興味津々といった様子だ。すぐに指示を飛ばし、今度はなんと五人がかりで、特大サイズの、まるで小さな岩のような魔力判定石が重々しく運び込まれてきた。

「これに魔力を込めてみろ」

 職員の男は、興奮した様子でそらを促した。そらは、その特大の石を前に、深い溜息をついた。

 ……もう逃げ道はないらしい。彼は、観念したような表情を浮かべた。

「……は、はい」

 そらは弱々しく返事をし、諦めにも似た覚悟で特大の魔力判定石に手をかざした。

 彼は全身の魔力回路を締め上げ、これでもかってくらい魔力の放出を抑えているんだけど……

 魔力判定石は、そらの魔力に反応し、すぐに嫌な音を立て始めた。

 ピキ……ピキピキ……

 石の表面に、細かな亀裂が走り出すのがはっきりと見て取れた。そして、次の瞬間、

 パーーンッ!!

 特大の判定石が、耳をつんざくような大きな音を立てて砕け散った。破片が飛び散り、凄まじい魔力の残滓がギルドの空気に満ちる。

 今度こそ、ギルド内は完全に静寂に包まれた。

 ギルド職員が目を丸くして、驚愕と興奮が入り混じった声で叫ぶ。

「はっ!? お前、どんだけ魔力あるんだよ! あはは……すげぇーな!」

 場の空気が一瞬凍りつき、次の瞬間、まるで堰を切ったようにどよめきが起きた。周囲のハンターたちは、信じられないものを見るかのようにそらを見つめる。

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